「投資」と「ギャンブル」とはなにがちがうのかを説明できますか

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こんにちは、なりちゃんです。

皆さん、お元気ですか。もうすぐオリンピックですね(;^ω^)

突然ですが、あなたは「投資=ギャンブル」だと思いますか?

もし誰かから「投資とギャンブルの違いってなに」と聞かれたらなんと答えますか?

現在でも投資はギャンブルでこわいものというイメージをもっている日本人はまだまだ多いのではないでしょうか。これから「投資」と「ギャンブル」について一緒に理解を深めていきましょう。

投資について大半の人はどのようなイメージをもっているのか

大半の日本人は投資にどのようなイメージをもっているのでしょうか?

「投資=ギャンブルである」「損をするリスクが高い」など人によって投資に関するイメージが異なると思います。参考になる調査結果から考えていきましょう。

意識調査の結果からみる投資のイメージとは

日本証券業協会が平成30年(2018年)6月15日~7月29日に実施した投資に関する意識調査があります。日本全国の20歳以上の男女個人7,000人の結果です。

証券投資に対する意識・必要性について統計をとったところこのような結果になったようです。

(引用元 日本証券業協会 証券投資に関する全国調査 (調査結果概要) https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/data/files/h30/H30gaiyou20181219.pdf

上記結果のみだと少しわかりにくいので整理をしてみましょう。

前提として「預貯金のみの保有層=投資をしていない層」「証券保有者=投資をしている」と考えてください。

【マイナスイメージ】

まず投資へのマイナスイメージに注目してみましょう。

預貯金のみ保有層は、1番目が42.8で難しい、2番目が36.6でお金持ちがやるもの、3番目がギャンブルのようなものでした。

また証券保有層は、1番目が32.6で難しい、2番目が24.9でギャンブルのようなもの、3番目がなんとなく怖いでした。そして預貯金のみ保有層の方がマイナスイメージが高いです。

マイナスイメージでは、両方の層とも「難しい」の次に「ギャンブルのようなもの」が高いことがわかります。

【プラスイメージ】

次に投資へのプラスイメージに注目してみましょう。

預貯金のみ保有層は、1番目が33.3で資産を増やす、2番目が10.9で将来の生活資金の備えに役立つ、3番目が勉強になるでした。

また証券保有層は、1番目が58.9で資産を増やす、2番目が39.5で将来の生活資金の備えに役立つ、3番目が22で勉強になるでした。そして証券保有層の方がプラスイメージが高いことがわかります。証券保有層のプラスイメージは実際に投資をしたことで感じたことでしょう。

以上をまとめると両層ともマイナスイメージは「難しい」「ギャンブルのようなもの」と思っていてプラスイメージは「資産を増やす」「将来の生活資金の蓄に役立つ」でした。

これらの統計からあなたはどのように感じられましたか?

20代の男女でさえ投資にこのようなイメージを持っています。30代以上の男女だとより同様のイメージをもっている人が多いのではないでしょうか。

実際に投資をした人が投資をする前と後ではどのような変化があったのか

現在投資をしている人で投資をする前と後イメージはどのように変化しているのでしょう。

マイナスのイメージをもちつつも投資をしてみた結果イメージがどのように変化をしたのでしょう。

株式会社野村総合研究所が2015年に全国の 20 代-70 代の 男女個人 7,000 人(回収数) 内、若年層(20 代-40 代)は 3,544 人へ行われた興味深い調査結果がありました。

(引用先株式会社野村総合研究所「若年層を中心とした個人による投資の現状と NISA の利用促進に向けた課題 に関する調査」https://www.fsa.go.jp/common/about/research/20151001-1/01.pdf

統計の結果は投資前のイメージは次の通りになっています。

1位素人には難しい

2位知識が必要頭を使う

3位リスクが高い

4位お金に余裕がある人向け

5位不安・心配である

6位ギャンブル賭博

そして投資後のイメージは次の通りになっています。

1位資産形成に役立つ

2位銀行に預けるより得

3位知識が必要頭を使う

4位少額から始められる

5位副収入が得られる・利益を得られる

6位お金に余裕がある人向け

投資前も後も「知識が必要頭を使う」「お金に余裕がある人向け」は共通しています。

また、投資前のイメージでは損や初めてのことへの不安や心配が強く表れています。一方で投資後のイメージは利益が得られることへのプラスのイメージが上位を占めていることがわかります。

そして投資前には上位を占めていた「素人には難しい」、「リスクが高い」、「ギャンブル賭博」が投資後には大幅に減っています。一方投資後は「資産形成に役立つ」や「銀行に預けるより得」など投資してみたら資産が増やせていることがわかりますね。

投資とはいったいなにか

では「投資」と「ギャンブル」はいったいどのような違いがあるのでしょうか。

一緒にみていきましょう。

まず「投資」は金融庁のサイトによるとこのように定義されています。

「投資」とは利益を見込んでお金を出すことで、株式や投資信託などの購入がこの「投資」に当たります。教育や老後資金など、今すぐに必要にならなくても、将来のために増やしていきたいお金は、株式や投資信託などを利用した「投資」の形で、長い期間をかけて少しずつ増やしていくと良いでしょう。これらの「投資」の形で持っていると、お金として引き出して使うためには、投資した資産を売却して現金に換えるなど、一定の手順を踏む必要があります(流動性が低い)。また、値上がりや利益の分配などを通じて、預貯金よりも利益を得られる可能性が高いという性質がありますので、一般的には、ある程度、先を見越した備えのために活用するのに向いています。

(引用元 金融庁 投資の基本https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/knowledge/basic/index.html

つまり投資とは、利益や資産を増やす目的で株式や投資信託などの金融商品を購入する(資金を投じる)ことです。また値上がりや利益の分配(配当金)、優待などで利益を得ることで長期的にすこしずつ資産をふやしていくことだと定義されています。

預金しても増えない中で自分で資産を増やすための手段が投資です。ではそもそも投資とはどのようなものなのでしょう。

投資とはどういう仕組みなのか

言葉だとわかりずらいので例えとして「株式投資」で説明します。

「株」「配当」「株主優待」などの言葉をきいたことはありませんか?

株による投資とはどのようなものなのでしょうか。

あなたが株式投資をした場合あなたは株主になります。会社Aの株を購入(投資)をすると下の構図になります。

会社Aは株主や銀行などからのお金で商品開発や製造をします。

会社Aの継続的経営や成長に株主(投資家)は大きく貢献することになります。

多くの人がA社の商品を購入すれば、A社はたくさんの利益を得ることができます。

A社が儲かり、成長すると「株価があがる」「配当金がもらえる」「優待(株主特典)がある場合もある」があります。

これが株主投資の魅力ですね。もちろん逆の結果(ダウン)してしまうというリスクもあります。つまり投資とはあなたの資産を使って有望な先に投資することで、あなたの資産を増やすことです。

投資はプレイヤー(投資家)のリターンの期待値がプラスになる「プラスサム」とも言われます。言い換えると投資家が利益を得られやすい(確率が高い)ということです。

例にあげた株主投資で言えば、投資家は損する可能性もありますが長期的に投資・運用すれば株価が値上がりしなくても配当や優待など還元があります。

また企業に出資することで投資先の企業が成長し経済が活発になります。あなたが好きな企業や業界が良い商品の開発や成長をするとあなたも得ですよね。

投資は投資家、企業、経済に好循環になり利益がうまれやすいです。

ギャンブルとはいったいなにか

ではギャンブルとはいったいなになのでしょうか。なにを思い浮かべますか?

競輪、競馬、宝くじ、カジノなど人によって思い浮かべるものはさまざまだと思います。

ギャンブルという言葉を調べると「賭け事」、「公営ギャンブル」とでてきます。

コトバンクによると「公営ギャンブル」とはこのように定義されてました。

法律によって,特殊法人や地方公共団体による施行が許可された賭け事。公営競技,公営賭博ともいわれる。競馬,競輪,競艇,オートレースの 4収益事業がそれにあたり,規制する法律として,それぞれ競馬法,自転車競技法,モーターボート競走法,小型自動車競走法がある。特殊法人の日本中央競馬会が施行する中央競馬を除き,地方競馬,競輪,競艇,オートレースの施行権は,都道府県や総務省が指定した市町村など地方公共団体だけに与えられている。投票権売上額の 75%は払い戻され,残りの 25%から施行の経費,各事業の振興会(地方競馬全国協会,JKA,日本財団)への交付金,地方公共団体金融機構(→https://kotobank.jp/word/%E5%85%AC-61341)への公営競技納付金を差し引いた収益金が,地方自治体の財政資金となる。中央競馬の場合も 75%は払戻金にあてられ,収益金は国庫納付金として政府に納められる。宝くじは,競走を媒介とする 4収益事業と性格は異なるが,広義の公営ギャンブルともいえる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について

(引用元 コトバンク「公営ギャンブル」https://kotobank.jp/word/%E5%85%AC%E5%96%B6%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB-178475

つまり、競馬・競輪・競艇・オートレースの 4収益事業が公営競技、公営賭博。そして宝くじも広義の公営ギャンブルであるようですね。公営以外にも非合法の賭け事ももちろんギャンブルにあたります。

宝くじもギャンブルに入るの!と驚いた方もいるのではないでしょうか。ギャンブルの仕組みを知ると納得がいくかもしれません。

ギャンブルとはどのような仕組みなのか

ギャンブルとはそもそもどのような仕組みになっているのでしょうか?

ギャンブルの大きな特徴は胴元(運営者)が儲かる仕組みになっているということです。

胴元が儲かる仕組みってどういうこと?と思った方もいるのではないでしょうか。

ギャンブルでは、胴元(運営者)が参加者全員の掛け金を集めて、その掛け金から一定の手数料(寺銭(てらせん))を控除して参加者に還元します。

その控除割合を控除率といいます。つまり控除率とは、各ギャンブルの賭けに対して、胴元がどれだけの手数料を取るのかを示すものです。運営者の取り分であり利益の確保分です。

掛金-控除率=A(還元率)。還元率の分を参加者で取り合うことになります。

では、代表的な各ギャンブルの控除率はどのようになっているのでしょう。

・宝くじ50%

・toto50%

・競馬30%

・オートレース30%

・競艇25%

・パチンコ10%

・バカラ3%

・ブラックジャック1%

代表的なギャンブルの控除率と還元率になります。

前述の通り、掛金-控除率=還元率です。還元率をギャンブル参加者でとりあいます。

つまり、控除率が低い還元率が高いものほど参加者は勝ちやすくなるということです。

ギャンブルはプレイヤー(投資家)のリターンの期待値がマイナスになる「マイナサム」とも言われます。言い換えると投資家が利益を得にくい(確率が低い)ということです。

もしあなたが資産を増やしたいと考えた場合、参加者が利益を得やすい・出しやすい方法を活用した方が良いのではないではないでしょうか。

ギャンブルと投資あなたの目的に合うのはどちらですか

ギャンブルと投資の違いを理解して頂けたでしょうか。

ギャンブルと投資は異なります。そして投資もギャンブルも多くの人が利用しています。

あなたの目的はなにですか?

もしあなたが将来のために資産を増やしたいのであればギャンブルよりも投資の方が最適です。仕組み・方法を知った上であなたの目的に合う手段を選ばることを願っています。

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