大ヒット「鬼滅の刃」×「お金」をみてみたら作成者側のお金の流れがわかりました

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こんにちは、なりちゃんです。

皆さんはいかがお過ごしですか。

今回は、2020年大ヒットした「鬼滅の刃」のお金について記事を書きました。

世の中が明るくなる話題があるのは素敵ですよね。

鬼滅の刃の人気は経済にどのような影響をあたえたのか

2020年では「鬼滅の刃」の経済効果がニュースなどでよく取り上げられていました。

異例の勢いだったからでしょう。

2020年の「鬼滅の刃」による経済効果の概要を記述させて頂きます。

第一生命経済研究所によると2020年12月時点で鬼滅の刃による経済効果は少なく見積もって2,700億円超えと試算されていました。

「鬼滅」経済効果、2700億円 人気「全集中」―第一生命経済研

映画などの大ヒットを受けて人気漫画「鬼滅の刃」の経済効果が少なくとも2700億円に上ることが4日、第一生命経済研究所の試算で分かった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う「巣ごもり」需要の相乗効果もあり、売り上げが「全集中」している形だ。

「鬼滅」最終巻、フリマで価格4倍 新聞全面広告は3000円

 永浜利広首席エコノミストの試算によると、これまでに漫画を含む書籍販売が850億円、興行収入を柱に映画関連は500億円以上。キャラクターグッズや企業とタイアップした商品などの販売は1300億円を上回ると見込まれる。

(引用元 JIJI.COM 「鬼滅」経済効果、2700億円 人気「全集中」―第一生命経済研 https://www.jiji.com/jc/article?k=2020120401110&g=eco)

このニュースだけでも鬼滅の刃の経済効果の大きさをひしひしと伝わってきますね。

電子版含むコミックス

電子版含むコミックスは、累計発行部数1憶2000万部を突破しました。(2020年の毎月のコミックス販売ランキングでも全巻が上位にはいりつづけていました)

鬼滅の刃の最終巻発売日12月4日に関して携帯の位置情報を分析するクロスロケーションズが東京23区にある586カ所の書店周辺の来訪者数を調べた結果、朝6時台の合計人数は11月の1日あたり平均が約1万人に対し12月4日 2万1千人、8時台は約3万2千人対し約6万人。3時間にわたって平均の2倍前後で推移したことがデータでわかっています。

映画「鬼滅の刃 無限列車編」

次は映画です。「鬼滅の刃無限列車編」が上映されていましたね。12月28日にて10月の公開開始から73日間で324億円になり12月に歴代興行収入1位を達成しました。東宝配給作品の11月の興行収入が前年同月比で「1063%」つまり10.6倍を記録し映画館全体の消費動向指数は10月後半に前年同期比48%増と2月以来のプラスとなりました。

鬼滅の刃×企業のコラボ商品 

鬼滅の刃はコラボ商品が多かったですよね。コラボ商品の売れ行きも絶好調でした。全国のスーパー約460店に販売動向を集計する「日経POS情報」で分析によるとコラボ商品はすさまじい売れ行きだそうです。※来店客1,000人あたりの販売金額を週単位で集計し同分野の商品全体の平均額と比較したもの。

丸美屋食品工業「鬼滅の刃カレー」は発売直後の週に平均の57倍の売れ行きになりました。ローソンは公開にあわせて味付けおにぎりなど50種類を10月に発売し発売開始10日間で1千万個以上売れました。11月中旬には売上高は既に50億円に達しました。ダイドードリンコのキャラクターをあしらった缶コーヒーは、10月に販売すると約3週間で5千万本超えを達成しました。通常の15倍の売れ行きです。他にも歯ブラシ30倍など異常な売れ行きだったようです。

「鬼滅の刃のコラボ製品をつくれば売れた」のでしょう。またその他のコラボ商品や関連事業も好調であったことは容易に想像できますね。

##鬼滅の刃は株にも大きく影響をあたえた?

これまでは、コミックス、映画、コラボ商品の経済効果を紹介させていただきました。鬼滅の刃は株にも影響を与えました。このコロナ禍で企業も明暗がわかれました。当たり前ですが、「鬼滅の刃」のヒットで潤った企業の株は欲しいですよね。

AERA11月30日号によると2020年16日の「鬼滅の刃」関連株は下記のようになったようです。下記以外にも鬼滅の刃効果で値上がりした株はあると思います。

(引用元 AERA.com キメツノミクスで全集中「株価上昇の呼吸」が続く10銘柄 『鬼滅の刃』経済波及効果2千億円超 https://dot.asahi.com/print_image/index.html?photo=2020112400019_1)

映画公開後1カ月における値上がり率の高い上位5社を表にするとこのようになります。

鬼滅の刃の映画公開後1カ月でこの値上がり率は、鬼滅の刃の影響を大きく受けたといっても過言ではないでしょう。また鬼滅の刃の人気は現在含め継続しているため他の銘柄や企業に引き続き大きな影響を与えていると考えられますね。

作品のヒットにより原作者はどのくらい努力が報われるのか

鬼滅の刃は大ヒットしました。その収益はだれにどのように配分されるのでしょうか。鬼滅の刃原作者である吾峠呼世晴さんが報われると良いですよね。

まず映画です。前述の通り12月28日にて10月の公開開始から73日間で324億円になり12月に歴代興行収入1位を達成しました。映画(鬼滅の刃の場合)に関する関係者は下記になります。

原作者(吾峠呼世晴さん)、出版社(集英社)、映画製作会社(集英社&アニプレックス&ufotable)、 映画配給会社(東宝&アニプレックス)、 興行会社(映画館)になります。この中で「原作料」に直接関係するのは、原作者、出版社、映画製作会社です。

日経エンターテイメントの記事によると映画の収益は下記のように定義されているようです。

映画の原作使用料の金額には、一定の基準がある。日本文藝家協会の規約第25条の「映画制作及び上映等における著作物の使用料は、番組制作費や提供価格等を斟酌(しんしゃく)し、1000万円を上限として利用者と本協会が協議して定める」という取り決めが、目安となっている。原作使用料のボリュームゾーンは200万~400万円。製作費が高額な場合や、原作、作家の知名度が高ければ相対的に上がるが、高額でも700万円程度。原作者はこのうち約60~80%を受け取る(図2)。

(引用元 日経エンタウォッチング「200万~400万円は妥当か、映画原作料のお値段」https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK2501A_V20C13A9000000/?page=2)

つまりどんなに大ヒットしたとしても原作使用料は上限が1,000万円で原作者は原作使用料の60%~80%を受けとりことになります。実績や知名度などで割合も変動するようですね。また、映画の興行収入は原作者にははいりません。一般的には興行収入に応じた収入を受け取れるのは下名で割合はこのようになっています。映画製作会社(集英社、アニプレックス、ufotable)は35~45%、映画配給会社(東宝、アニプレックス)は5~15%、映画館(TOHOシネマズなど)は50%です。

しかし、原作者には映画に2次使用料が支払われるようです。いわゆる映画がヒットすれば報われる仕組みですね。日経エンターテイメントの記事によると2次使用料についてこのように説明されていました。

日本文藝家協会のほか、日本シナリオ作家協会、日本映画監督協会など各団体の規約により、著作者は「ソフト本体価格の1.75%×出荷枚数、レンタル事業者がメーカーに支払う金額の3.35%」をもらう(注・出版社など事業者を介する)ルールになっている(図4)。なお映画は監督と脚本家にも著作者の権利があるので、彼らにも二次使用料が印税で支払われる。つまりDVDの売り上げは低くかろうが、作家側は出荷数に対して1.75%を受け取れるのだ。

(引用元 日経エンタウォッチング「200万~400万円は妥当か、映画原作料のお値段」https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK2501A_V20C13A9000000/?page=2)

原作者は、二次使用料が大きいようですね。まさに「頭脳労働」ですね。ヒット作を生んだ吾峠さんがうらやましいかぎりです。0から作品を生み出し苦労した原作者(かつ同年代の女性)が一番むくわれて欲しいと個人的には思います。原作者の吾峠呼世晴さんの努力がチャンスをつかみ世の中に大きな影響を与えたことはまぎれもない事実でしょう。

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