革新的な戦略 獺祭 なぜここまで成功したのか 

がっちりスクール情報

こんにちは

ブログを読んで頂いてありがとうございます。

今回は日本酒の会社の記事です。獺祭で有名な旭酒造さんです。

居酒屋さんなどで何度か目にしたことはありませんか。

私は、日本酒が苦手です。

しかし、他の日本酒にくらべ獺祭は飲みやすかったことを覚えてます。

がっちりスクールの記事から引用や要点をまとめました。

このブログを読んで頂いた方の少しでも役にたてばうれしいです。

1、新ブランドにして「負け組イメージ脱却」

桜井博志氏会長曰く

獺祭がうまれた経緯

獺祭が生まれる前、経営危機の中にいました。私が3代目の社長に就任した1984年は小さな酒蔵で、県内に50社から60社ある酒造会社の中でも下から数えた方が早いくらいの規模で。そんななか、起死回生の一手として目をつけたのが、流行の兆しのあった純米吟醸酒の開発

当社には、獺祭の開発以前から「旭富士」という日本酒のブランドがありました。ただ、純米吟醸酒をそのまま同じブランド名で展開すると、どうしても山口県内の負け組酒造会社の印象が残ってしまいます。そこで、新たなブランドとして「獺祭」と名づけた。

2、革新的な成功の秘訣 他の日本酒と獺祭の違い 

(1)獺祭は、酒蔵ではなくオフィスビル内(本社ビル内)で作っている。

「日本酒は土蔵の酒蔵で造るもの」ということがイメージ強いですよね。

この中に洗米や蒸米、麹づくり、発酵、検査など、日本酒を造る工程に必要な設備が整えられているそうです。

(2)美味しさを追求して、生産量が減っても非常識な23%まで原料を削る

まず、精米歩合です。精米歩合とは、酒の原料となる玄米を削る割合のこと。

酒のもとになるでんぷんは米粒の中心に、雑味になってしまう油分やたんぱく質は外側に含まれています。米に水をどれだけ吸わせるかで味が変わるので、雑味の部分をどれだけ削るかが酒の味に影響します。

玄米↓

一般的な日本酒は7割、よく削るといわれる酒造会社でも5割。

純米大吟醸の醸造において削る量は「5割で十分おいしい」といわれてもいました。

対して獺祭は、約90時間をかけて2割3分まで削った。

生産量は減りますが、ここまで削ることで獺祭特有のすっきりとした味わいになります。理想の日本酒を目指すには、「2割3分」だったんです。

(3)杜氏(職人)なしで素人でも味を管理を実現

日本酒造りには、杜氏(職人)がいるのが当たり前ですが

獺祭は、杜氏がいません。

杜氏がいないかわりに、緻密なデータを活用して味を安定させています。

米に吸わせる水分量は予め決まっているので、それに合わせて時間を調整したり、麹を作る時の室温を36℃で一定に保ったり。蒸した後の米を乾かす工程では、常に重さを測り水分の減り具合を把握し、全ての台で乾燥率を合わせています。

発酵させたものをしぼって酒にするタイミングも、300本あるタンク内の温度やアルコール度数、アミノ酸度、糖分の濃度などの項目を計測したグラフを確認しながら決定しています。基準とずれないよう、ヒーターで温めたり、水で冷やしたり、細かく調整。

3、地元では全く売れず、東京から口コミ拡大

ようやく完成したものの、地元・山口ではさっぱり売れませんでした。

狭いエリアでシェア獲得競争をしても、やはり既にシェアをもっている酒蔵が強いのです。弱小酒造会社である当社が簡単にひっくり返せるわけもありません。

味には絶対的な自信がありました。

私たちは山口県を飛び出し、おいしいお酒を楽しんでもらえる市場を探すべく、全国を回りました。

すると、東京で暮らす山口県出身の方が‟地元の酒”である獺祭に興味を示してくれて。積極的に購入していただけるようになったんです

そこから獺祭は日本酒愛好家にも広まり、認知が上がりました。

4、自社で営業活動してブランド力を高める

獺祭を広めるうえで、取り扱い店舗の開拓はとても重要です。

酒造会社の多くは、流通を専門にする中間業者に営業活動を任せる場合が多いですが、うちは自社で直接営業をします。

直接営業の最大の理由は、「おいしい状態で獺祭を販売しているか?」を卸している店の販売状態を常に確認しながらおつき合いできるから。

管理が雑だったり、酒を提供するグラス自体がにおったり汚れている店とは、取引を停止することもあります。

おいしい状態で正しく販売していただけるお店とのお付き合いを大事にしています。獺祭のブランド力維持や向上のために欠かせないのです。

5、日本酒の未来を拓くカギは「若者」と「海外」

「若者」と「海外」に目を向ける必要がありますね。

若者はおいしい日本酒が大好きです。

「日本人ならば、日本酒のことをもっと知らないといけない」と考える人も多くいてくれています。

海外では日本酒は高く評価されてます。

がっちりスクール 旭酒造 「起死回生の日本酒・獺祭」の‟ぶっちぎり経営“とは?

https://note.mu/gacchiri/n/ne8daf04df4f8

6、まとめ

旭酒造さんの獺祭の記事を読み私が感じたことは、

1、常識にとらわれずに、美味しさ、安定供給、営業を実践したことで道をひらいた。

2、ブランド「獺祭」に誇り自信を持ち熱意をもって営業活動を行っている

3、日本のお酒(日本酒)の流行(生誕のキッカケ)や拡大余地のある市場をみつけている(おじさん→海外・若者)

4、従来の考えに固執せず、可能性の低い市場からの見極め撤退を行った。

です。

杜氏がいるのが当たり前、酒蔵でつくるのが当たり前、おじさんが飲むものなど日本酒の固定的な考え方がある中で

常識にとらわれず、獺祭を広げ成功したことに感銘をうけました。

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